仮想通貨の買い方2018

【ONT】ONTology(オントロジー)事業説明会レポート【8/24 東京】

カズト(@nomad_btc)です。

8月24日、虎ノ門ヒルズで開催された「ONTology(オントロジー)」のメインネットローンチ記念イベントに参加してきたので、全体を通してレポートいたします。

イベントでは、ブロックチェーン技術の簡単な説明、ONTology(オントロジー)のプレゼン、関連するプロジェクトの紹介がありました。

ONTology(オントロジー)とは

NEO CEO「Da Hong Fei氏」

OnchainのCEOであり、NEOの創設者であるDa Hong Fei氏より、今回のイベントの主役であるONTology(オントロジー)についての説明がありました。

ONTologyは、NEOをベースに開発されているプロジェクトで、私たちの生活する社会における「信用」を非中央集権化してひとまとめに管理できるしくみをめざしています。

中国企業オンチェーン(Onchain)により発行される仮想通貨。Antshare(アントシェア)という名前が2017年にNEO(ネオ)に改名された。NEO上で様々なブロックチェーンの開発ができるため、世界中に開発者がいます。

 

いまではインターネットを利用するのが当たり前となりましたが、私たちの持つ個人データは断片的に企業に集められて不透明な状態で使われているのが現状です。

Ontologyは、ONT ID(デジタルID)に身分証明やヒト・モノ・資産に関する情報を紐づけ、ブロックチェーンを利用した非中央集権的に管理させます。

参考 「信用」が中国人を変える スマホ時代の中国版信用情報システムの「凄み」wisdom

上記のニュース記事にもありますが、中国ではスマホ時代の到来にあわせて信用情報システムによる管理が進んでおり、中国人には欠かせないアリババグループのAlipay(アリペイ)には「芝麻信用」というシステムがあります。

芝麻信用にはこれまでのクレジットの支払い履歴、交友関係、消費面の特徴などが総合的なスコアとして表示されるものですが、機微情報であるのにも関わらずアリババ社が管理しています。

セキュリティやプライバシーの問題があるため、ブロックチェーン上で非中央集権化することは急務なわけです。

Ontology 創設者「Jun Li氏」

続いてOntologyの創設者であるJun Li氏のスピーチです。
ONTologyのめざす「デジタルIDの確立」について、どうしてこの分野に取り組もうとしたのかが詳しく語られました。

Society 5.0

  • AI
  • ビッグデータ
  • IoT
  • ネットワーキング…

現代では、AIやビッグデータ・IoTなど情報革命により世の中の常識が大きくかわろうとしています。

参考 「1兆個のデバイスがネットに繋がる社会に対応」──ソフトバンク、IoT専用の超低速LTE網を全国展開 - Engadget 日本版Engadget JP

これらの分野に関しては、日本ではソフトバンクの孫正義氏がグループをあげて取り組んでいます。

彼は将来的に「POS・商品管理から監視カメラ、ドライブアシストや医療サポートまでのあらゆる分野にIoTが浸透し、1兆個のデバイスがネットワークに接続する」という1兆デバイスビジョンを掲げ、ネットワークの強化開発を行なっています。

またAIによるアシストをソフトバンクグループ社員に使わせて、ビジネス活用も率先して取り入れています。

Jun Li氏は、私たちの身の回りにも自動運転カーやスマホとつながる家電などが登場し、今後便利になっていくのは間違いないが、一方で新しい問題が出てきたといいます。

新しい問題は、個人のプライバシーはもちろんのこと、深刻な問題としてIoTのセキュリティ面などが挙げられます。

例えば自動運転アシスト機能を搭載した自動車が普及した未来、何者かがネットワークに不正侵入して一気に自動車に悪意ある操作をしたとしたら・・・
例えば外出先から操作できる家電に何者かがハッキングしたら・・・

その他諸々な問題が出てくるでしょう。その解決に必要なのは「信頼(Trust)」です。

ONTologyが信頼のプラットフォームをつくり、次世代に向けたインフラを築き上げていくため国や地域を跨いだ「デジタルID」の確立をめざしたのがONTologyのスタートだったそうです。

AI、ブロックチェーン、ビッグデータなどによる大幅な変化は、今後数十年以内に必ず訪れます。

その変化にむけてONTologyのつくるインフラがどうなるか、私たちの生活がどう変わっていくのか楽しみですね。

ONTology パートナーの紹介

ここからは、ONTologyのパートナーによる各プレゼンテーションについてまとめています。ざっくりと概要を見ていきましょう。

PTS

PTSは、データのコラボレーションのサービス。
ビッグデータの分野における問題を解決します。

  • プライバシー&セキュリティ
  • スケーラビリティ問題
  • ブロックチェーン+AI

ビッグデータ(情報)はただ集めるだけでは宝の持ち腐れです。
ブロックチェーンとAIを活用して、必要な場面に必要なデータを確認することができるよう、データコラボレーションの手助けをPTSが担います。

BDN

続いてBDN。
BDNは、オフライン商業施設などで集められバラバラになっているデータを活用するプラットフォームをつくります。

インターネットが普及したことで、EC(Amazonや楽天市場など)が普及しました。今ではミネラルウォーターから自動車まで、あらゆる商品をインターネット上で購入することができますね。

現代では、その先であるオンラインとオフラインが融合したOMO時代に突入しており、オンラインのデータとオフラインのデータをうまく使ってリアルビジネスにつなげる必要が出てきました。

もっと分かりやすくいうと、ユーザーの消費行動の88%はオフラインデータによるものなのに、そのデータが活用できない状態にあります。

現状、バラバラに保存されているオフライン商業施設のデータを、セキュリティやプライバシー問題を解決して活用するためのプラットフォームです。個人ユーザーが提供するデータを選ぶこともできるとのこと。

Cointentos

次にContentos。

インターネットの普及により、YouTuberやインスタグラマーなど世界中で個人のクリエイターが活躍する時代になりました。

これらのクリエイターは現在、その媒体ごとの企業により制限されているため、クリエイターとファンの間に壁があります。

ここにブロックチェーンを活用して、直接ファンがクリエイターに価値を与えることができるしくみをつくるのがContentosです。

すでにLive meやcheez、PhotoGridなどのアプリでトークンが活用されているそうです。

このうちLive meは日本でも人気のあるライブストリーミングサービスですが、クイズに答えたらトークンがもらえるしくみを導入しています。

cheez(チーズ)は動画サイト。投稿されたコンテンツへの反応にトークンが使えます。

日本ではツイキャスでモナコインが投げ銭できるようになりましたが、こういう「投げ銭」文化から仮想通貨が広がっていくかもしれませんね。

CarBlock

最後はCarBlock(カーブロック)です。

自動運転技術の発展が待ち遠しい車業界。2030年までに、自動車データ市場は750億ドル規模にまで拡大するといわれています。

しかしながら、利用されているデータはわずか2.5%。
プライバシーなどの理由からユーザー固有のデータが全く活用されていないのが現状です。

データの流れをみても、自動車販売・部品メーカー・ユーザー間でデータが塞き止められている問題がありました。

この問題をブロックチェーンを活用して解決すべく、CarBlockが自動車データをどう利用していくかを提案します。

パートナーシップを結ぶ会社にはFord(フォード)やBMWなど、有名自動車企業が名を連ねており、今後の動きに期待です。

ONTology(オントロジー)事業説明会まとめ

イベントには多くの人が集まっており、ONTology(オントロジー)やNEOなどの中国プロジェクトに強く注目が集まっていることがわかりました。

今回の事業説明会全体を通して感じたことは、「中国のブロックチェーン市場の強さ&スピード感」です。

ONTology(オントロジー)とそのパートナー企業は、ブロックチェーンの得意な「分散化」「セキュリティやプライバシー問題の解決」に重きを置き、現代(未来)に顕在化する問題の解決に取り組んでいます。

加えて、前で登壇されていた中国の登壇者は英語や日本語でプレゼンしていた一方で、日本の登壇者が日本語で話し翻訳を使って対話する光景をみて、日本と比べた中国の言語的な強さも感じました。

今後もNEOやONTologyをはじめとする中国のブロックチェーンプロジェクトに注目したいですね。